ルビンの壺

ゆきはる

2009年10月17日 07:45





デンマークの心理学者エドガー・J・ルビン(Edger Rubin)という人が1921年に
発表した「盃と顔図形」です。
壺に見えたり、人間の横顔に見えたりしませんか?
錯視現象を利用した有名なトリックアートです。

黒を背景、白を対象物として、通常通り見ると、白い壺に見えます。
しかし、ちょっと工夫を凝らして、白を背景、黒を対象物と見ると、人が向き合っている
絵に見えるというものです。
彼によれば人間は、無意識の内に、対象物と風景を定めて、それにより各種の
知覚を行っているということになるそうです。

人間は、やはり「目の前にあっても見えていないことがある」ということでしょうか。
ルビンの壺も、通常のような先入観で、黒を背景としている限りは、
壺しか見えません。

過去の体験も重要ですが、過去と違う状況にもかかわらず、似たものとして、
先入観で捉えてしまうと、見えるはずのものすら、見えて来ないという過ちが
あり得るかもしれません。

このルビンの壺の事象から、何かを感じ取っていただけますと幸いです。

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